逃げるように後にした二軒の店での出来事とは

久しぶりに神田神保町を歩きました。

 

石井は読書家ではありませんが本好きです、そして読書家や本好きが集まるこの街が大好きです。「仙人になる方法」という本を値段も確かめずレジに持っていくと3800円もぼったくられてしまいました、まあそれだけ価値があるのでしょうが。

 

三省堂の横にある店に寄ると、店主と来店された古風なオヤジがなにやら話し込んでいました、それとなく聞き耳を立てると「地震からいかに身を守るのか」がテーマのようでした。

 

ここでもし地震が来たらうず高く書棚に詰め込められた書籍の落下から、いかにしておのれを守るのか、こんなことですね。

 

古風なオヤジは多少興奮気味に「だから文庫本になっちまうんだ」と持論を展開します。そして「文庫本のほうが高えじゃねいか、世の中から本屋が消えちまうぞ」とよくわからないことを言っています。

 

店主は適当に相槌を打っているようでした。「ここで地震が来たら・・・」石井も考察してみました。店内には店主と古風なオヤジと30代風のアベック、そして石井の計五名、出口の間口は90cm、見上げれば3m近い本棚には当然ながら分厚い本で埋まっています。

 

「たしかに危険だな」石井は古風なオヤジの意見も一理である、と小さくうなずいてから逃げるように店を後にしました。

 

それからお茶の水駅に向かって歩きました、ここには楽器屋さんが並びギター好きな石井にとってはたまりません。

 

途中何件か覗いてみましたが、奥から歪んだギターのバカでかい音がする店がありました、試奏の最中なんですね。しかしヘタクソです「恥ずかしくねえのか、こいつ」石井も眉を顰めます。

 

そして続けて聞こえてきたのが「ばっ・ばっ・ばー、ばっばっばっばー、ばっ・ばっ・ばー、ばっ・ばー」わかりますか?

 

リッチー先生の有名な4度リフですね、いったいどんな野郎なんだとアンプのそばに移動して見ると、案の定おっさんではないですか。

 

横っちょに立っている店員さんも気持ちうんざりしています。

 

こうなると聞いているこっちが恥ずかしくなりこれまた逃げるように店を後にした次第です。

加藤九段引退か、男の引き際について考える

「加藤九段破れ引退の瀬戸際」
社会面の中ほどに小さく取り上げられていた記事に目がとまりました。加藤九段とは将棋の加藤一二三(ひふみ)九段、一二三九段と書くと「1239段」ですか、そりゃすごい、と多少紛らわしくなりますね。先日の三浦九段に続き本日も将棋をテーマに考察してみます。

 

『将棋の史上最年長対局記録を更新した加藤一二三九段(77)が、12日の対局で敗れた。ほかの棋士の対戦成績によっては、規定により、この日の対局をもって引退が決まる可能性がある』(1月13日、朝日新聞より)

 

順位戦のことですね、

九段は現在C級2組、いったいどんな規定なのか石井にはわかりませんが競争相手が勝てば自動的に九段は追放、いや引退となるのです。将棋界には「定年」など多分ないのでしょうが勝負の世界、厳しい掟もあるのです。

 

昨年、中学二年生、最年少棋士の誕生だ!と騒がれたのが藤井四段、14歳と2カ月での昇段でした。将棋盤をはさんで中学生と70歳が対等に勝負するのもこの世界ならではなんですね、しかしよくもまあ長きにわたって居座り続ける、というかその座を維持しているというのか、そっちのほうに石井は感心してしまいます。

 

感心といえば最年少昇段記録を無理変えた藤井四段、じつに62年ぶりに塗り替えたのですが、62年の長きにわたってこの記録を保持していた偉大な棋士こそ加藤九段なのです、14歳7か月でしたね。

 

九段は名人経験者です、「神武以来の天才」と称され18歳でA級八段なんていういまだ破られてはいない記録も保持しています。対局中にバナナひと房をあっという間に平らげたとか、のらネコに餌をまいて近所住民から訴えられた、など独特の対局姿勢とともに多くの逸話もお持ちです。

 

いずれにせよ時代をつくった偉大な棋士がこんな形で引退するなど、晩節を汚すものであるなどといった評価もあるのかもしれません。出処進退、一番難しいのはなんといっても「退」ですね。潔く身を引くこと、わかっていてもなかなかできるものではありません。

 

とはいっても石井は九段の往生際の悪さに文句を言っているのではありません。

 

最後の最後まで戦い切った男の姿、見事な引き際ではないですか!

お年寄りの行方不明について考える

「市内、○○にお住いの○○○○さん○○歳が、○日○時頃自宅を出たまま行方が分かりません。○○さんの特徴は、身長○○mくらい○型で頭髪は○髪、○色の○○を着て○色の○○を履いています。お心当たりの方は警察署または・・・・、こちらは広報○○です。♪ピーンポーンパーンポーン・・・」

 

石井はS県在住、田舎者です。この田舎町ではこういった「お年寄りの行方不明」が日常茶飯事なのか事件が発生するたびにこのような放送が流されます。さすがに午前2時なんて時間にはありませんが、市民の大半がまだ起きているだろうと思われる時間帯なら夜中でもお構いないようです。

 

市内要所に設置されたスピーカーからは反響音を意識してなのか文節をゆっくりと、しっかりと区切られた図太いおっさんの声が響き渡ります。石井はひまじんなので調べてみると、このスピーカー、正式には「防災行政無線チャイム」というそうです。

 

災害情報や緊急放送を市民に知らせる放送設備として改良を重ねながら運用されているようですが、なんと市内350箇所に設置されているそうなんです。こいつから音声が流れだすと近所で飼われている犬たちもいっせいにギャンギャン吠え出したり「アオーン」などと雄叫びをあげる始末です。

 

そして石井は「いいかげんにしろ!」とこぶしを上げるのです。

 

なんでこんな放送をするんでしょう、石井の住むF市では放送を聞く限りD地区にお住いの老人がよく姿をくらまします、たぶん施設が多いのではないかと推測されるのですが、そのあたりから石井の自宅まで直線距離でも7~8キロは離れています。お年寄りの足ではとても歩ける距離ではありません、まさか自分で車を運転することもないでしょう、バスやタクシーを利用することも考えられません。

 

「お心当たり」などあるわけねぇだろうが、と思いませんか。

 

当事者や身内の方の立場になればそれはお気の毒な事、できることは協力したくは思います、しかし大音量で市内全土に大音量で放送する必要があるのかを問いたいのです。

 

こんなことをいうのも「警察署は年寄りの行方不明になどかまっているヒマはありません」ようするに「放送したからいいでしょう」といった体質があるような話を近所のおじさんが言っていたからなんです。本当なんでしょうか。

 

「三浦九段とご家族、関係者にご迷惑をおかけしました」と言われても

「今日で仕事納めですか?」注目の新人石井です、どぉも。

 

『将棋ソフト不正疑惑 日本将棋連盟谷川浩司会長が謝罪「三浦九段にご迷惑をおかけした」日本将棋連盟は27日、三浦弘行九段(42)による将棋ソフト不正使用の証拠はなかったとする第三者調査委員会の報告を受け、東京都渋谷区の将棋会館で会見した。谷川浩司会長は「三浦九段とご家族、関係者にご迷惑をおかけしました」と謝罪し、深々と頭を下げた。(YAHOO!JAPANニュースより)』

 

石井も将棋好きです、棋力は詰将棋で言えば「5手詰め10分で7級」といったところでしょうか、たまにパソコン相手に対局を楽しみます。しかし息抜きのつもりも結果は無残に叩きのめされ、かえってストレスがたまるだけのようです。毎週日曜の朝といえばサンデージャポンですね、でもデェイブさんのコーナーが終わるとどうでもいい流れになるので石井はこのあたりでNHKにチャンネルを変えます、NHK杯戦ですね、ちょうど時間的には中盤戦にさしかかったところから観戦するわけです。

 

そんな石井です、三浦八段の件はなにかと注目はしていました、とはいっても詳しい経緯は知りませんが。ニュースによれば三浦八段は「シロ」であったととれます、なんで第三者調査委員会の報告を待たず連盟は八段を出場停止処分にしたのでしょうか。疑いをもたれたまま「竜王戦」に臨まれてもねぇ・・・、そんな事情でもあったのでしょうか。ただこうなると八段に世間の情が集まるのは必死、冤罪に陥れた連盟理事や渡辺竜王、その他関係者を袋叩きにしろ!と多分なるわけですね。

 

さて本日は12月の28日、石井もサラリーマンの頃はそろそろ仕事納めとなっていました、しかし今の石井には盆も暮れも正月もありません。「不労所得」を目指しアウトローとなった以上もう組織に飼われる気などありゃしません。しかし貯金があと一年分を切ってしまいましてのう。まあ「余命宣言」を受けたようなものです。「前を向いても崖、後ろを向いても崖」それでも石井は石井の人生を貫きます。あす気が向いたらギターの現を張り替えようかと思っています。